2017年09月30日
2017年09月30日
親鸞聖人であれば
親鸞聖人であれば…
先日の朝、庭掃除をしていたら、妙な電子音のサイレンが鳴り、
当初は何だろうかと、とまどいました。
「もしや…」と思ったとおり、北朝鮮のミサイル発射の報道を聞いて、
「あれが、Jアラートの警報音か」と知りました。
「自分の生きている間に、『空襲警報』が鳴ることはないだろう」
と思っていたことがくつがえされたと感じました。
僕のように、戦争を経験していない世代ゆえの感覚ではないだろうか、と思うことです。
数日後、沖縄の「チビチリガマ」で遺品が壊される、という事件がありました。
逮捕された少年らは「心霊スポットへ肝試しに行こうと思った」と供述していました。
僕の世代では考えられないことです。
自分も含めて、世代により戦争の受け止め方が異なることを強く感じた二つの出来事でした。
僕自身の、戦争の受け止めかたをもう少し言えば、
子どものとき以来、「戦争=昔のこと」で、
もう、この先は無いものだと思って生きてきた、というものです。
更に言えば「現代とそぐわないもの」「父母・祖父母の世代のこと」という受け止め方でした。
僕の世代は、お説教として聞かされることが多かったのではないでしょうか。
「戦争中はモノが無かったので苦労した。
今はモノがあふれていて、無駄遣いをしている。
もっと大事にしなさい」
そのようにおこられたものですから、
戦争というと父母・祖父母のお説教をまず思い出してしまうのです。
また、そのためか、父母世代が「戦争反対」と言うと、
「戦争中は節約していた」と言われたことと、
どこかで相反するような気がしてきて、変な感じがしてしまうことがあります。
もちろん、「戦争中が良かった」などと言う意味で言っていたことではないとは、わかりますが…。
では、僕の子ども達の世代はどうなのでしょうか。
さすがに、前述のようなお説教はされずに育っています。
核家族化が進んで、祖父母から戦争の話を聞く機会は少なく、
学校の平和学習で、経験を聞くということが多いかと思います。
ちょっとあらたまった感じで聞くことになるのではないでしょうか。
それだけに、「戦争=古くさい」という感覚は薄いのかもしれません。
戦争、特攻隊などを描いた映画などが、どのように目に映っているのか、気になります。
育ってきた時代背景から、「感じ方」に大きく影響を与えられることは、
なかなか、自分では気づけません。
しかし、その「感じ方」を見つめないと、見誤ってしまうことも大きいのです。
むしろ、こちらの方が大きな問題なのだと思います。 続きを読む
先日の朝、庭掃除をしていたら、妙な電子音のサイレンが鳴り、
当初は何だろうかと、とまどいました。
「もしや…」と思ったとおり、北朝鮮のミサイル発射の報道を聞いて、
「あれが、Jアラートの警報音か」と知りました。
「自分の生きている間に、『空襲警報』が鳴ることはないだろう」
と思っていたことがくつがえされたと感じました。
僕のように、戦争を経験していない世代ゆえの感覚ではないだろうか、と思うことです。
数日後、沖縄の「チビチリガマ」で遺品が壊される、という事件がありました。
逮捕された少年らは「心霊スポットへ肝試しに行こうと思った」と供述していました。
僕の世代では考えられないことです。
自分も含めて、世代により戦争の受け止め方が異なることを強く感じた二つの出来事でした。
僕自身の、戦争の受け止めかたをもう少し言えば、
子どものとき以来、「戦争=昔のこと」で、
もう、この先は無いものだと思って生きてきた、というものです。
更に言えば「現代とそぐわないもの」「父母・祖父母の世代のこと」という受け止め方でした。
僕の世代は、お説教として聞かされることが多かったのではないでしょうか。
「戦争中はモノが無かったので苦労した。
今はモノがあふれていて、無駄遣いをしている。
もっと大事にしなさい」
そのようにおこられたものですから、
戦争というと父母・祖父母のお説教をまず思い出してしまうのです。
また、そのためか、父母世代が「戦争反対」と言うと、
「戦争中は節約していた」と言われたことと、
どこかで相反するような気がしてきて、変な感じがしてしまうことがあります。
もちろん、「戦争中が良かった」などと言う意味で言っていたことではないとは、わかりますが…。
では、僕の子ども達の世代はどうなのでしょうか。
さすがに、前述のようなお説教はされずに育っています。
核家族化が進んで、祖父母から戦争の話を聞く機会は少なく、
学校の平和学習で、経験を聞くということが多いかと思います。
ちょっとあらたまった感じで聞くことになるのではないでしょうか。
それだけに、「戦争=古くさい」という感覚は薄いのかもしれません。
戦争、特攻隊などを描いた映画などが、どのように目に映っているのか、気になります。
育ってきた時代背景から、「感じ方」に大きく影響を与えられることは、
なかなか、自分では気づけません。
しかし、その「感じ方」を見つめないと、見誤ってしまうことも大きいのです。
むしろ、こちらの方が大きな問題なのだと思います。 続きを読む
2017年09月30日
「境内にやって来る猫たち」に寄せて その79
「境内にやって来る猫たち」に寄せて その79
暑さが和らいで、過ごしやすくなりました。
門の鴨居は、猫にとって心地よい場所のようで、
オス・メスの二匹がくつろいでいました

動物愛護週間が始まる9月20日の前日夕方の撮影です。
9月21日の『信濃毎日新聞』夕刊「今日の視覚」は、
小林照幸氏の文章「動物愛護週間」でした。
動物愛護センターを取材したときの話で、
「酒で現実逃避しないと、持ちません」という職員の言葉を何度も聞いた、といいます。
2006年に福岡市の職員が家族5人が乗る車に追突して、
3人の子どもが亡くなった事故がありましたが、
運転していた職員の勤務先が動物管理センターに勤務していたのだそうで、
小林氏は「複雑」な思いだったそうです。
暑さが和らいで、過ごしやすくなりました。
門の鴨居は、猫にとって心地よい場所のようで、
オス・メスの二匹がくつろいでいました
動物愛護週間が始まる9月20日の前日夕方の撮影です。
9月21日の『信濃毎日新聞』夕刊「今日の視覚」は、
小林照幸氏の文章「動物愛護週間」でした。
動物愛護センターを取材したときの話で、
「酒で現実逃避しないと、持ちません」という職員の言葉を何度も聞いた、といいます。
2006年に福岡市の職員が家族5人が乗る車に追突して、
3人の子どもが亡くなった事故がありましたが、
運転していた職員の勤務先が動物管理センターに勤務していたのだそうで、
小林氏は「複雑」な思いだったそうです。