2009年12月31日
2009年12月31日
「人間性」競争が始まる?

本年もよろしくお願いいたします。
「人間性」競争が始まる?
お正月といえば、かつて、映画「男はつらいよ」が上映されました。
私あたりは、それを知る最後の世代です。
私はこの映画を観ると、普段何を苛立っていたのだろうかと、
どことなく自分が恥ずかしくなるのです。
それは、「人とどう仲良く暮らしていくか」、ということを、いろんな場面で教えてくれるからなのです。
私たちが「何かを学ぶ」というとき、
そのもっとも大きな目的がそれだと言った方がおられましたが、そう感じさせられます。
DVDを借りてきて、観ていると、まずはとにかく懐かしいということ。
ほんのちょっと前まであった街の風景が映し出されます。
寅さんはじめ、さくらさん、おいちゃん、おばちゃん、果ては毎回のマドンナと…、
誰もが、いなくてはならない人だからでしょうね。
たまに観ると、しばらくは人におおらかになれる気がしてきます。
さて、今年はどんな年になるのでしょうか。
映画とは対照的に、タイトルにあげたような、今年は、そんな年になりそうなのです。
いや、もうとっくに始まっている、と言うべきでしょうか。 続きを読む
2009年12月01日
2009年12月01日
大人と子どもの間

小学館の学習雑誌『小学6年生』と『小学6年生』が休刊になったと聞いて、
やっぱりなあ、よくここまで続いたなあ、と感じると同時に、
大人になる、ということを考えさせられました。
発行部数が低下した原因は、
いまどきの小学生は、趣味や関心が多様化していて、一つの学習雑誌では間に合わないということらしいのです。
それもあると思いますが、それ以上に、5年生くらいになると、もうランドセルが似合わない、
成長が早くなって、小学生扱いがイヤということもあるのではないでしょうか。
私自身は『小学4年生』あたりまで買ったもらっていましたが、
内容はともかく、その「小学○年生」というタイトルに抵抗を感じていました。
まだまだ子ども、と念押しされているようで、イヤだったのです。
でも、今となっては、その「小学生扱い」されることこそ、
「子どもと大人との間のライン」として必要だと思います。
自分が子どもだと知らされることで、まだ「できないこと」がたくさんある、
と思わせられるからです。 続きを読む