2008年12月31日

掲示板の言葉

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一歩より はじまる百歩 去年今年(こぞ ことし) 
                         稲畑汀子




  

Posted by 明行寺住職 at 14:57Comments(0)法話

2008年12月31日

「人の輪」と選択

新しい年を迎えました。
本年もよろしくお願いいたします。

「人の輪」と選択
小学1年の娘から、「お父さん、お正月はお年玉でしょう?」と言われてしまいました。
冗談半分のようですが、テレビでよく見ているのか、どこかで聞いてきたのか、
いつの間にやらそんなことまでわかっているようになりました。
それはさておき、そんな、昔と変わらぬことが続いているのがお正月だろうか?などと、
自分の子どもの頃などを思い出してみたりしました。

私が子どもの頃は、今よりもお正月に「お客さん」が多く、それも、ゆっくりしていかれたように思います。
最近は親戚も含め、以前ほどの来客はありません。
お店もお正月早々から営業していますし、その分出勤する人が増えたこともあるでしょう。
正月の光景の一こまではありますが、人と人との関わりの変化が、
そんなふうに親戚や家族にも及んできていることを今更ながら感じます。

厳しい経済・雇用情勢をはじめ、制度の改革など、大きな変化の流れの中で年が明けましたが、
今年はどんな年になるだろうかと考えるとき、私にとっての関心ごとは、人と人とのつながり方、
「人の輪」の形の変化にあります。

これまでも携帯電話やメールの普及による変化がありますが、どちらかというと「人と関わる度合い」の変化と言えましょう。
それに対して、今後ますます大きくなるのではないかと私が感じているのは、
近年現れてきた「家族」や「親戚」「知人」の形の変化です。
夫婦別姓・別居夫婦という夫婦の形、グループリビングという共同生活。
組織にしてみても、NPO法人・ボランティアという形が出てきて久しくあります。

従来は、家族や地域など、もともと自分が生れた時からつながりのある「人の輪」と、
結婚で新しく関わる「人の輪」の中で過ごしていくのが中心であったのが、
だんだんと、自分の目的に合わせて、自分が過ごす「人の輪」を選ぶ、というように変わってきているのだと感じます。


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Posted by 明行寺住職 at 14:57Comments(0)法話